コラーゲンの珍しい三重らせん構造

コラーゲンの珍しい三重らせん構造

コラーゲンのグリシン‐X‐Yの繰り返し

酵素などのふつうのタンパク質にはみられないコラーゲンの三重らせん構造は、とても珍しい構造です。
コラーゲンファミリーのすべてのメンバーは、コラーゲン分子の中にこの三重らせん構造の部分をもっています。
コラーゲンの特殊な三重らせん構造をつくる秘密は、アミノ酸の配列順序にあります。
α1もα2もそうですが、コラーゲンのポリペプチド鎖の主な部分は、グリシン‐X‐Yという単位の繰り返しでできています。
Xの位置にはプロリンが、Yの位置にはヒドロキシプロリンが、このコラーゲンの繰り返しの中でしばしばあらわれます。
グリシンが3つ目ごとにあること、プロリンとヒドロキシプロリンが頻繁にあることが、コラーゲンの三重らせん構造をつくるのだと考えられています。

コラーゲン分子の両端 テロペプチド

アミノ酸の中で最も小さいものは、コラーゲンにあるグリシンです。
プロリンとヒドロキシプロリンは、特殊な環状構造をもっています。これは他のアミノ酸にはみられないものです。
しかし、コラーゲンには約10%ほど含まれています。T型コラーゲン以外のコラーゲンにも必ず含まれていて、コラーゲンの目印です。
この他に、ふつうのタンパク質にはなくコラーゲンにある成分としては、ヒドロキシリジンがあります。
コラーゲンの三重らせん構造をつくっていない短い部分が、コラーゲン分子の両端にあります。この両端にはグリシン‐X‐Yの繰り返しはなく、短い部分はテロペプチドといい、コラーゲンの橋かけの形成などに関係があります。