コラーゲンと歯

コラーゲンと歯

コラーゲンが大半の歯根膜

歯の組織にもコラーゲンは働き、エナメル質・象牙質・セメント質・歯髄などからできています。
コラーゲン繊維由来の蛋白質はすでに石灰化しているエナメル質ですが、エナメリンやアメロジェニンなどのタンパクとカルシウムによってできています。
象牙質は20%のタンパク質を含み、その主成分はコラーゲンです。残りのタンパク質の60%はホスホホリンとよばれるもので、アミノ酸成分はセリンとアスパラギン酸が全体の75%を占めています。
セメント質は薄くて骨と同じような組織で歯根の外側をおおい、その外側には歯根と歯槽を結びつける歯根膜があります。これらも大半がコラーゲンでできていて、連結の役目だけでなく大きな力が顎の骨に直接かからないようにするクッションの役目ももっています。

コラーゲンを取りましょう、お母さん

歯の組織の大部分はコラーゲンでできているのですが、お母さんの胎内にいる頃から幼少期にかけて組織が作られます。
お母さんは妊娠した時からコラーゲンをよく取り、子どもに丈夫な歯をプレゼントしてあげて下さい。大人になってからでは、コラーゲンなどによる部分的修復や再生は可能でも、全てを作り直すことは不可能です。
胎児から幼少期の骨格・内臓・血管などの成長に大きな影響を与えるので、お母さんは妊娠してから積極的にコラーゲンをとるようにしてあげて下さい。

コラーゲンによる歯周病の治療

歯科では、歯周病の治療にコラーゲン製品が使われています。歯の抜ける原因の40%を歯周病が占めているといわれています。
そこでコラーゲンを使って歯が抜け落ちる前に歯周組織の再生をはかり、そして保存しようという治療がおこなわれています。コラーゲンの組織を再生する働きと、そのうち体に吸収されるコラーゲンの性質を応用した歯周組織再生誘導法とよばれる方法で、コラーゲン製のスポンジ膜を歯周病によって犯された歯周部分に入れます。
また、虫歯で損傷したエナメル質にコラーゲンとリン酸カルシウムなどの成分をブレンドした成分をつけて再石灰化させ、エナメル質を再生する研究もされています。